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小谷博子さん ×30才からのオメデタトレーニング

30歳からのオメトレが生まれたきっかけ

光畑:小谷先生とは、実はとても長いおつきあいなんですよね。話しているとこの仕事の大半を共にしてきた感じがありますね。 さてさて、今回の著書『おめトレ』。まず装丁からしていい!

読みやすい作りや内容に引き込まれてしまって、モーハウスのスタッフにも大好評なんですよ! これは結婚前の女性にもぜひ読んで欲しい一冊だと思いました。

もちろん、育児中のママが読んでも「うんうん」ってうなずける内容ですよね。 育児工学の先生がなぜ、この本を書こうと思ったのか、そのきっかけを教えてください。

 

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小谷:そうなんですよ。長いお付き合いのなかで、モーハウスの授乳服は、ずっと使っていて。デザインも形もさらに使いやすくスタイリッシュになったなあ、って思っています。楽しいですよね。素敵な授乳服がこんなにあるのは……(この後ちょっと授乳服の話しで盛り上がりました! )

『おめトレ』なのですが、実は私の体験の中でのちょっとした驚きがきっかけになっています。それは大人の女性向けの講演会で驚いたこと。避妊の知識はあっても、産むための知識がない。そんなひとが意外に多いと知ったのです。

仕事に趣味にとがんばっている女性は特に、産むことに対してマイナスのイメージがあり、避妊の知識が先行するようです。けれど、育児工学から見ても出産と育児はむしろ人生にとってプラスに働くと科学的に証明できます。産むことを躊躇しないで、という思いを伝えたくて、書きました。

 

 

光畑:出産は、人生を変えるきっかけになる、とても楽しい経験です。

モーハウスの子連れスタッフがよい例ですが、「子どもを産むと仕事ができない」という思い込みを捨てて、やってみる。

すると、できてしまう。やればできるということを、小谷さんは科学的に書いてくれていますね。

 

この裏付けが科学的な視点が入りにくい「育児」の場に入ってくると、納得をさせてもらえる。安心できるんですよね。

今までの出産育児に関する書籍には、出産までの流れが書かれたものは多いですが、小谷さんの本は出産後の心と体のことまで盛り込まれています。これはすばらしいことだと思います。

 

 

小谷:産んでみて初めて知った、ということが多いですよね。

それが不安材料になったりして…。産後しばらくは、赤ちゃんにかかりきりになりがちです。

 

人生で初めて社会との隔絶を経験されるひとがほとんどでしょう。産前に比べ、ホルモンのバランスも大きく変化している時期なので、精神的に不安定にもなります。

このことを事前に知っているか知らないかで、心の持ちようも変わりますよね。

どうしてもお産をするまでに全神経が行きがちだけど、実は出産後の育児の方が道のりは長い。産後の生活をイメージしやすい育児出産の関連本、って、なかなかないような気がしたんです。スムーズに社会復帰する手助けができればいいな、と。

 

 

光畑:出産前には出産を、育児がスタートすると子育てにと、目の前のことに全力をつくそうとがんばる女性が多いですね。だからこそ、肩に力が入るのでしょう。

新しい命を迎え、楽しんでいいはずの毎日が、こんなに力をいれていてはしんどいものになってしまう。今日の小谷さんとのトークもその一環なのですが、最近の私の活動は、ママの起業や、子育てと仕事のバランスをどうとるかなど、人生を楽しんでもらうためのアドバイス。

 

そこまでできないまでも、力を抜くだけでこんなにスムーズに行くよ、楽で良いんだよ、ということを気づいてもらいたい、というメッセージの発信をする活動を展開しています。

完ぺき主義で自分を追い詰めないように、うまく人の力を頼り、細かいことを気にしない姿勢を確立してほしいですね。「まぁ、いいか」と思えるようになると、仕事も家庭もうまく回り始めるようです。実は、私もマジメな性質なので、常に心がけていることなんですよ。

 

 

 

子連れ出勤は、やればできる

 

光畑:育児工学、という理系のおシゴト。男性の世界そのものの中で、小谷さんにとって、出産後の仕事はどんなものでしたか。すごく大変だったと思うのですが…・・・

 

小谷:男性ばかりの職場だったので、産休や育休を取ること自体前例のないこと。それがむしろ功を奏しました。男性社会だから女性のロールモデルがいない分、例えば子どもが体調を崩して休んでも「子育て中というのは、こんなものじゃないか」という具合に見てくれて、動きやすかったですね。

さらに、男性ならではの感性に助けられたこともあります。娘が11ヶ月の時、遠方で学会が開かれることになり、欠席しようかと悩んだことがあります。

 

そんな私に、上役の教授が「小谷さん、行きなよ」とこともなげに言いました。子どもを連れて行けばいいじゃないか、と。言われてみれば、実現不可能なことでもない。

ふっと、力が抜けました。

さっそく、モーハウスの授乳服を手に入れて、子連れ出張にでかけました! 

 

以来、前にも増して、大胆になりましたね。私を見ていたからか、後輩の女性たちは、どんどん産んで、産後一ヶ月からラットがいるような職場にも子連れで出勤するようになりました。

 

 

光畑:なるほど、すごいロールモデルになっていたのですね。

よく分かります。モーハウスにも子連れで出勤するスタッフが多くいます。みんなのびのびと働いていて、1人目の時から3人子どもがいるお母さんのような落ち着きぶり!

他の人の育児を見ているから、力の抜き方を覚えるようです。この心地よさを伝えたいと思い、お母さんを応援する「子連れスタイル推進協会(通称:らくふぁむ)」を立ちあげたり、本「働くママが日本を救う!」を書いたりするきっかけのひとつになりました。小谷さんの著書も、同じところを目指しているのでは、という気がします。

 

 

小谷:ありがとうございます。妊娠、出産、育児について、知っていることで、気が楽になる効果があると思います。

体がゆるむのか、読者から「妊娠しました!」なんて、うれしい報告をうけました。

 

 

光畑:確かに。私たちの会社に出入りするひとは、2人目3人目と産む方が多いです。子連れで働くスタッフを見て「あぁ、子どもが2人いるとこうで、3人いる暮らしはこうなるのか」と予想がつくおかげで気が楽になり、自然と授かっているのかもしれません。

 

 

小谷:そこが、モーハウスの面白いところですね。私自身、青山ショップがオープンするずっと前からユーザーとしても関わっていますし、光畑さんのお子さまと私の娘の年齢が近いこともあって、常に意識のなかにモーハウスと光畑さんの存在というのはあるのですが、いい刺激をいただいています。

今日、お店に子連れで出勤してきているスタッフの方を見て、改めて、これはいい働き方だなぁと思いました。

産後すぐは、預けて働くのって、大変ですよね。おっぱいひとつとっても、あげに行きたいのにそういうわけにいかないというつらさが生まれる。

モーハウスのように働けたら、社会復帰のためのリハビリ、というもの仕事なので変かもしれませんが、とにかく、心身ともに楽ですよね。そんな働き方を見た女性たちが『妊娠、出産、子育てはおおらかに楽しめるんだ』と思える。ショップの存在意義は大きいと思いますよ。

 

 

 

出産で能力向上!?

 

光畑:以前出された『出産で母は賢くなる」でも言及されていたのですが、この本のなかでも、産後の女性の能力についてふれていますよね。

 

 

小谷:はい。産後の女性は、生きるための基本的な能力が向上すると考えられるんです。

ラットの研究によると、産前に比べてエサを獲ったり、迷路を出たりするスピードが上がることが確認できています

しかも、産めば産むほどそのスピードが速くなるんですよ。人間での臨床はされていないのですが、そうなると、人間の女性だって、同様な変化が考えられますよね。

 

 

光畑:面白いですね。私はお産がとても楽しかったし、赤ちゃんとの暮らしもとてもハッピーでした。だから、いろんな人に出産と育児をすすめています。

すると、産休・育休を取ると能力が下がりそうだと返答される場合があるんですね。私はそうは思えません。

もとの仕事から離れると、確かに知識は古くなります。

けれど、育児と家事によって鍛えられる能力は向上しているはず。

 

 

小谷:そうそう。家事をこなすために段取りしたり、子どもがなぜ泣くのか、どうすると喜ぶのか、と考えるのが習慣になるため、人の心を瞬時に察知して対応する能力が上がっていたり……これはすごいことですよね。

 

 

光畑:そうなんですよ。人間の価値は一元ではないという私の説を科学的に裏付けてくれてうれしいです。

 

 

小谷:子育てにじっくりと向き合うのは、母にとってもいいことです。

特に、出産直後の数ヶ月間は、頭ではなく動物的感で育児できる時期だと考えられています。

「直感的育児」ができるんです。この時期に「母」としての自分にどっぷりつかっておくと、のちのちよい効果があります。

脳の回路が開拓再構成がなされるために、直感で動けなくなっても、考えて対処できるようになるんですね。

その分、子育てをつらいと思う要素が減るはずなんです。

 

この本能スイッチは主に授乳によって入ります。そのためお父さんは残念ながら入りにくいんです。出産前に夫を「育児仕様」に変えてしまうことも必要だと思います。

不安定になる時期である産後2ヶ月くらいを支えてくれるのは旦那さんの力が大きいので。また、ちょこっと働く、光畑さんの会社が取り組んでいる子連れ出勤のような仕組みもすごいと思うんです。そこまで行かなくても、産後すぐの時期が過ぎたらだんだんと子育てとは違う事をしてみる。

それが、お母さんの心を安定させるリハビリになりますよね。子どもがいるからアレしていけないとか、なんとかができない、という思い込みで拘束されるのもストレスですよね。

その思い込みを解く事も必要ですし、いきなり全面的に社会復帰しようとすると無理があるので、ゆっくりしたスタートをどう切るかの選択も大切ですね。

 

 

光畑社会復帰をあせらずに、落ち着いて、かけがえのない時を楽しめばいいということですね。

母と子の幸せな船出を少しでも手助けできればと、授乳服を作っています。

外出してはいけない、なんて思い込みは捨てて、気軽にでかけていただきたいです。子育ては楽しいもの。価値のあること。

 

小谷さんの本を読んで、改めて感じました。これからも、一緒に女性を応援していけたらうれしいです。

 

今日は、ありがとうございました。

 

モーハウスのヘビーユーザーでもある、育児工学博士の小谷博子さんの「30歳からのオメデタトレーニング」の出版を祝して、社長光畑と対談を行いました。

 

 

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