ネパールでの地震の被害は、予想を大きく越える規模になっています。

 

工場との打合せの合間に訪れた村や街の変わり果てた姿は、私が歩いた場所かもしれない。
私が訪問させていただいた病院にも、多くのけが人が運び込まれているだろう。
現地でふれあった方々や子どもたちが無事なのだろうか…
現地の写真が報道されるたびに、訪れた時のネパールの様子がよみがえってきます。

 

不幸中の幸いで、昨日のうちに、私たちの授乳服を作って下さっている工場のスタッフは、全員無事だったとの第一報が入りました。

 

とはいえ、多くの女性たちに仕事を、ということで、糸つむぎのや機織りは、
カトマンズ近郊の別の村々でお願いしています。
その方々はどうだろうか、との心配もしていました。
しかし、機織りの村は無事だったとの連絡が入り、おそらく糸つむぎの村も大丈夫だろうとのこと。
また、訪れた2カ所の孤児院のうち、一カ所からも無事との連絡がありました。

 

「何かできることはありませんか」と何度か問い合わせたところ、
現地では仕事ができることが一番の喜びだ、とのお返事をいただきました。

 

東日本大震災の折、私たちも、水道やガスが止まり、ガソリンが不足する中、
それでも仕事を続けよう、という選択をしました。
いくら自分が無事であっても、余震や復興への見通しなど、不安は尽きません。

 

そんな中で、いちばん救われた方法は、
出来る限り普段通りの生活をすることでした。
モーハウスでも、自宅待機という選択肢があったにも関わらず、
ほぼ全員が、子どもを連れて会社にやってきて、
皆で被災地に支援物資を送りました。

 

そんな作業をすることが、
自分たち自身をも助けていたように思います。

 

だから、
糸つむぎの村では、いつものように、糸をつむぎ、
機織りの村では、いつものように、生地を織り、
工場では、いつものように、足踏みミシンを踏む。

 

そんな「いつも通りの生活」ができる応援をすることが、
私たちができることなのではないか。
そんな風に、スタッフたちとも話しました。

 

そして私たちからも、お見舞いのメッセージを、
授乳服プロジェクトに関わる現地の女性たちに伝えていこうと思っています。
犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに
現地の方々のために祈り、そして私たちにできることを。

 

http://shop.mo-house.net/fs/mohouse/c/gr85