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楽しくラクに母乳育児をするには?【SPECIAL働く母乳対談】『おっぱいとだっこ』再出版記念トークショー part4

働く母乳対談おっぱいとだっこ再出版記念

働く母乳対談!『おっぱいとだっこ』再出版記念トークショー part4

楽しくラクに母乳育児をするには?

3回にわたってお届けしてきた「おっぱいとだっこと授乳服」トークセッション。
最終回は、お母さんたちがどうすれば、楽しく、そしてラクに母乳育児が続けられるか、をお届けします。

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2016年10月7日『おっぱいとだっこ』の再出版を記念して、
モーハウス青山ショップにてトークショーが行われました。

トークショーのテーマ:おっぱいとだっこと授乳服

母乳110番 竹中恭子さん
産婦人科医 村上麻里さん
モーハウス 光畑由佳

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本を出しても増え続けた電話相談

光畑 竹中さんは育児サークルの代表をされたことがきっかけで母乳相談を始められたとのことですが…

竹中恭子さん(以下敬称略) 1991年に育児サークル「よこはま自然育児の会」の代表になった直後から、母乳育児サークルの代表なら知っているはず、と相談電話が自宅に殺到したのです。あまりの多さに、その不安の受け皿が必要だと1年後、会員有志で無料電話相談ボランティア「よこはま母乳110番」を開設しました。

光畑 そして本も出版されました。

竹中 はい。10周年のシンポジウムをきっかけに、相談内容の中で特に多いものをまとめた『おっぱいとだっこ』を出版。この本が出れば相談は減るだろうと思ったら、逆に細かい相談が増えました。「本のここにこう書いてあるけれども本当か」「母乳不足の見分け方が書いてあるが、うちの場合はこうだが、大丈夫なのか」と…。初期が大事なのはもちろんですが、そのほかにも6か月とか、10か月とか離乳食の進まない頃特にですが、不安が大きく積もる時期がいくつかあるんですね。

そこでその山の部分にありがちな質問を『おっぱいとごはん』という本にまとめました。そうしたら次はお母さんの周囲の人たちから、「妻が離乳食づくりに苦労している」「孫が泣いてばかり。母乳不足ではないか」などの相談が増えたので、3冊目は『家族のためのおっぱいとだっこ』を書きました。そうやって3冊のシリーズものになったんです。

竹中恭子「授乳美人」水彩画展@モーハウス青山ショップ

ケアは産後2週間が勝負

村上麻里さん(以下敬称略) 母乳育児希望率が世界一高い日本ですが、入院中の支援は、医療従事者不足もあってなかなかうまくいっていない。だからこそ、授乳は楽しく、ラクにできるんです、ということを広める活動はお母さんたちの頼りになりますよね。

光畑​ ある助産師さんと話をしていたら、産後ケアの訪問時、ほとんどがおっぱいの悩みで無力感を感じると言っていました。もっと早く、入院中に教えてあげられれば、こんなにこじれないのに、というケースが多いそうです。

村上​ 入院中に全て伝えるというのは難しいかもしれない。だったら、レスキューするのは2週間目が良いタイミングですね。これは家に戻って1週間ころ、あれもこれも心配という時なんです。2週間健診に来てもらい、お母さんと赤ちゃんの状態をみる。これでお母さんの育児に対する不安を減らせるし、必要なら医療の手助けもできます。それから1か月健診につなげると、かなり違うと思います。

竹中​ 病院でも退院後でも、おっぱいに関して、いい専門家というのはいいセルフケアを教えてくれるところですよね。独り立ちできるように

村上​ そうそう、母乳育児支援って、自転車に乗れない人に、乗り方を教えるのと同じようだと思います。いつまでも 後ろにくっついてサドル支えて押してちゃダメなんです。一人でペダルを漕いでシューって行けるようにしないと。入院中に教えて欲しいのは、運転の方法や転んだ時の起き方、つまり母乳のあげ方やトラブルの対処をお母さんが分かっていれば、退院してからも何とかやっていけます。

光畑 だからこそ、情報発信が大事だと思っています。モーハウスも、授乳服と一緒に届けている、お母さんを励ますメッセージが重要だと感じてます。

青山ショップ子連れスタッフと子連れのお客様

働くママも母乳育児はできます

竹中​ 最近多いのは、職場復帰のために、せっかく出ている母乳をやめようかという相談です。復帰後の母乳育児をしている人は実は大勢いるんですけれど、まだ一般的ではない。本にも、働きながらの母乳育児の情報は1刷目の時はそれほど載せなかったのですが、今回の再出版ではけっこう盛り込みました。

村上​ 3人目の授乳は自然に終わるのを待つ方針で。いつまで続くかなあと思っていたら、保育園の年長くらいまででしたね。

光畑​ 私も下の子になるほど長くなりましたし、長期続けることにメリットこそあれデメリットはないとご存知の医療関係者は、長期続ける人が多い気もしますが、この間お会いした方はなんと8歳まで飲ませていたって。

村上​ 保育園も変わってきました。長女の時は「冷凍母乳はできません」だったのが、次女の時からは、希望を聞いて受けてくれるようになり。友人の場合は、仕事の休憩時間に保育園へ授乳しに行くのも大丈夫となってまして、個人個人に合わせて柔軟な対応をしてくれますね。

光畑 女性が産後も働き続けることが普通になってきました。働きながらでも母乳育児ができることを、社会全体で理解し、お母さんと赤ちゃんを支えていけたら、復職もそのあとの仕事も生活も、もっと楽にできるのではないかと思います。

写真撮影:吉永陽一

竹中 恭子さんプロフィール

「母乳110 番」代表。イラストレーター、ライター、まんが家と多彩な活躍の場を持つ。1992 年に育児サークル「よこはま自然育児の会」の有志らと無料電話相談ボランティア「母乳110 番」を開設。沢山の絵やまんがを盛り込み相談内容をまとめた『おっぱいとだっこ』が第9 回ライターズネットワーク大賞を受賞。現在も電話相談員をつとめる。

シャル母乳対談「おっぱいとだっこと授乳服」はこちら! 

村上麻里さんプロフィール

新潟大学医学部卒業。新潟大学医学部付属病院、市立甲府病院、刈羽郡総合病院、県立がんセンター新潟病院など、関連病院勤務を経て結婚後、東京都内の産婦人科クリニックで勤務。多忙な勤務医として働きながら三姉妹を母乳で育てた経験を持つ。産婦人科専門医。母乳110番顧問。

 

 

『おっぱいとだっこ』

著作:竹中恭子

監修:村上麻里

出版社:PHP研究所(2016/10/28)

http://bookstore.yahoo.co.jp/shoshi-675344/

▼モーハウス青山ショップ:

http://aoyama.mo-house.jp

▼これまでのスペシャル働く母乳対談「おっぱいとだっこと授乳服」はこちら▼

【SPECIAL働く母乳対談】『おっぱいとだっこ』再出版記念トークショー

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