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いとうえみこさん ×絵本で見る赤ちゃんの生活、ママの生活

「おめでとう~たいせつなあなたへ」 発刊記念!

 

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光 畑:今日はよろしくお願いします。

まずは、この本『おめでとう~たいせつなあなたへ」を出す前のストーリーをお聞きしたいのですが・・・。
皆さんもご存知だと思いますが、この絵本の前に3冊の写真絵本があって。とくに第1作目は本当に話題になりましたよね。

 

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いとう:
絵本を出すことになったいきさつなのですが、最初の作品の出版当時、私は自然育児友の会事務局をしており、4人目を妊娠。子どもたち(当時小1・小4・中1)にも立ち会ってほしいなと思いましたし、何か会の仕事に生かせたらと思い、写真を撮り貯めてもらいました(夫がカメラマンですし)。

 

その話を代表の内田にしたら、友人で絵本の編集をしてる人を紹介され、 トントン拍子に話が進みました。

 

もともと上の子たちが小さい頃、3人目の自宅出産に際して絵本を読み聞かせて理解を促そうと思ったんですが、これといった本が見つからなかったので、「じゃあ、自分で作ろう!」ということで。

6月に出産して、7月半ば制作スタート。なんと11月完成し12月発売したんです。すごいスピードで話が進みました。 それが、一作目の『うちにあかちゃんがうまれるの』です。

 

光 畑:お連れ合いの伊藤泰寛さんには、モーハウスの撮影でもお世話になりました。それにしても、このような出産を扱った写真絵本は今までなかったですね。
私もこの本、大好きなんです。

特に、表紙! ここ青山ショップでもこの写真を使わせていただきたいなんて話もありましたよね。

 

いとう:ありがとうございます。
やはり家族なので、リラックスした中で撮ることができたんですね。
でも、写真を選ぶのは大変でしたよ。

出産の時の写真って、どうしてもドキュメンタリーな感じのものが多くて、でも、私は家族でのお産、自然な優しさやあたたかさを伝えたいと思いました。

 

でも、打ち合わせもあまりできないうちに出産になり、ちょうど使える写真が1つのシーンに1枚しかない! ということが多くて……。

そういう意味では奇跡的にできた絵本なんですね。

 

光 畑:出産の生々しい感じがなくって、あたたかな写真絵本になっていますよね。あとから撮るということはできないですし、きっと撮影は大変だったんだろうなと思います。
その後、毎年一冊ずつ出されていましたね。

 

いとう:はい。
次は、バリアフリーの写真絵本『きょうのぶにあったよ』。これは、私が最初に就いた仕事、障がい児の施設で出会ったのぶ君のお話。

そのはじめての出会いがうれしくてね、確かに体は不自由なんですが、ひとりの男の子「のぶ」君と過ごすことが楽しかったんです。みんなにものぶ君と出会ってほしくて絵本にしたものです。

その次は翌年、『いっぽ にほ さんぽ!』。

障がいのある子どもに接する仕事の中で、寝返り一つするにも動きを教えて訓練が必要だったりする子どもたちを見ていたので、一人目の子を育てながら、誰の助けも教えもなく歩けるようになる姿を目の当たりにして、「人間ってスゴイ!天才!」と思ったんです。

しかも、転んでも転んでも、笑いながら、また立ち上がって一生懸命に挑戦していく姿を見て、赤ちゃんの育つ能力に驚きました。

まさに、生きる力を感じました。

そして、最新刊ですが……

 

生まれてすぐの赤ちゃんとお母さんを描きました。

母子密着の時間って、とってもあたたかな時間ですよね。でも、それが過ごせないお母さんがいる現実もあります。
だからこそ、写真絵本という形で伝えたいと思ったのです。

ちょうどその時、おむつなし育児研究のチームで妊娠中の方がいらして、1年近くかけて撮影してできたのが、今回の『おめでとう~たいせつなあなたへ』です。

 

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光 畑私、個人的にとっても好みな頭の形です。(写真を見ながら)
自然体なポーズがイイ!見ていてホンワカしますね。

 

いとう:この赤ちゃん、何でもわかっているようなポージングするんですよ。
そして、今回は、デザイナーさんに入ってもらって、本の大きさ、表紙の写真など、時間をかけて決めました。

 

光 畑このサイズはやはり計算されていましたか! シリーズと違う大きさ、装丁など凝っているなって思っていました。かなり口コミで広がっていますよね。

 

いとう:おかげさまで、買ってくださった方が、また妊娠中や産んだばかりのお友達にプレゼントしてくださって、手から手に伝わっていく作品になっています。

確かにプレゼントに向くように(手に取りやすいように)、大きさも装丁も考えました(笑)。

「お母さん、よくがんばったね」というお母さんへのメッセージと「大切に大切に育てられたよ」という子どもたちへのメッセージをこめて…。

 

光 畑いとうさんは、4人お子さんがいらっしゃるけど、本を読んで、「また産みた~い」と思う人、たくさん増えそうですね。

 

いとう:4人産んだ後、おむつなし育児研究チームに参加したのですが、もし、5人目を産むことができるなら今度こそ、どっぷりやりたいと思いました(笑)

現在、子どもたちは、高・中・小・保育園とみんなそれぞれのステージにいます。だから予定を把握するだけでも大変。

一番上の子どもは『うちに赤ちゃんがうまれるの」の時にはいわゆる14歳の嵐(反抗期)の前だったんです。だからあの写真絵本ができたとも言えます。

 

翌年は大変でした(笑)。

でも、赤ちゃんがいるホンワカさで和んだりしました。

今も、バタバタな日常ですが、もう、開き直ってそれぞれの年齢での育ちを楽しんでいます。

 

光 畑私も3人子どもがいるんですが、予定をよく忘れちゃう。二人目三人目となるとこの力の抜け方になるんですよね。先日、高校生の長女の個人面談だったのですが、「まさか、ちゃんと来るとは?」と先生に驚かれました。
今、「1人目から3人目ぐらいの感覚で育児を!」ということをよく言っています。

 

いとう:いいですね。1人目は、自分の作品のように、頑張りすぎる傾向がありますね。 でも、2人目3人目になると、同じ子どもでも全然違うというのが分かってきて、ハードルがかなり低くなりますよね。

 

光 畑:他の人の子育てを間近に見るってとても大切だと思います。初めてでも、経験値が耳から入って、一人目からでもよい具合で力が抜けるといいですよね。

 

いとう:昔の井戸端話のように、心地よい斜めの関係で、「そんなもんかぁ」と話を聞いて分かる場があるといいですね。

 

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光 畑:ほんとですね。下の子になればなるほど、手をかけるのではなく、勝手に育っていきますよね。周りの人たちが育ててくれる感覚!?
それにしても(本を手に取りながら・・・)、
「赤ちゃんってかわいいな~」見ていると、単純にそう思います。

(*ミツハタさん「赤ちゃん面白い!」とよく言うが、「かわいい~」とは滅多に言わないので、スタッフS 大いに驚く)

 

いとう:「懐かしいわ」とよく言われます。鼻の上のぽつぽつとか、デテールの部分で共感というか、思い起こしてなつかしく感じるみたいです。。
できるだけリアルに、あかちゃんのかわいさ、小ささを伝えたくて、足の裏の写真のところは、実物大に合わせてもらいました。

 

光 畑:最初のページなんか、お腹の中にいるような顔していますね。(本を見ながら・・・)
背中に産毛がある写真、丸みが何ともいえないですね。こうやってただただかわいい! と感じることって必要ですよね。赤ちゃんがいて大変! といわれるけど、赤ちゃんってかわいい、と思う時間を、大変と思う時間に埋め尽くされるのはもったいないですよね。

 

いとう:今振り返っても、1人目の時は、おっぱいとオムツで一日終わっていました。
でも、3か月くらい経つと、少し落ち着いてきますよね。
こちらも慣れてきて、少し余裕が出てきて…。
そんなところも表現したくて、3ヶ月、そして1歳という節目を入れました。

 

一同笑いの中、トークが終了。

 

参加者の方の質問・感想タイムへ

 

会場1:この本を見ながら、「あの頃が懐かしい」と思いました。
現在、3歳・1歳の子がいるのですが、3人目いいなぁと思いつつ、余裕がなくて…。次どうなんだろう、って思っちゃうんですよ。

 

 いとう:実は私、2人目出産後、助産師を目指して看護学校に通っていました。ところが、いよいよ病院実習も本番!というところで第3子がお腹の中にやってきてくれました。たまたまちょうど3歳間隔で3人生まれたわけですが(笑)。

 

光 畑:3人目を産むと力が抜けるとよく聞きますね。
年齢間隔を離すと楽ということもありますね。
ちなみに私は、7歳間隔目指しました。実際はそこまであけなかったけど、他の方の育児を見ていて、子ども同士で育っていくのを見ていてこれは良いな、って思いました。

 

いとう: 私の場合は、一番上の子と一番下の子が13歳違いです。
一番下の子が物心ついた時にはパパより一番上のお兄ちゃんが大きかったんです。だから、お兄ちゃんがパパのように「高い高い」をたくさんしてくれたり……。お兄ちゃんの方も、思春期で家族には反発していても弟が来るとだっこしたりしていました。
そんな風に、子どもたち同士の関わる姿を見ているだけで、嬉しくなりますね。
先日、お兄ちゃんが
「お母さん、子育てって、おもしろいね」
と言ってくれました。
身近にいて、大変さがわかった上での言葉、しかも、高校生の男の子にいわれるなんて! と、感動しました。

 

光 畑:我が家の場合も、モーハウスの授乳服を創るきっかけになった次女は赤ちゃんの扱いがうまくて、よくお世話をしていました。体も大きいので小学校から下級生を連れて集団下校して帰ってくると、
「小さいお母さんが帰ってきた!」って感じかんじ(笑)
子育てって、大変さではなく、面白さ(楽しさ)に目を向けていくと、またいろいろ見えてきますね。

 

会場2:現在、8か月になる子がいます。2人目3人目いいなぁと思うのですが、育児をしていても仕事欲が出てきて、仕事がしたい、と焦ってしまうんです。子どもはかわいいし、一緒にいてあげたいんですが、仕事もとてもやりがいもあり、出産前のようにばりばり働きたい。

 

現在育児休業中で仕事への気持ちにも縛られていて…。
人生の中で、仕事と子育てを両立できるのか不安です。

 

いとう:もともと私は、障がい者施設で夜勤もあったし夜遅くまで働いていたので、両立できる道が見えなかったのですが、だんだん、今までのスタイルを維持するのではなく、「やれることをやっていこう」という風に変化していきました。
そして、2人目を出産し、「お産って楽しい!」と助産師を目指すため、看護学校に通い始めました。
その後、3人目を妊娠し、休学。気がつけば、NPOの事務局を。
そう考えると、子どもとともにどんどん仕事が変化していますね。
ミツハタさんもそうですね。

 

光 畑:私もまさか、自分が授乳服のショップをやるとは思っていませんでした。
子どもがいると、自分の思い通りにはいかないし、どうすればうまくいくか?不安になりますよね。一つの形にはめようとするとどんどん苦しくなってしまうんじゃないかな、と思います。
私も、最初の仕事と今の仕事の間にいろいろな仕事を経験してきました。別の形を探し、いろんな働き方を試した結果、今のような形に辿り着いた感じですね。

 

会場3:職場の先輩(2児の母)を見ていると、育児をしながらの仕事、とても大変そうで。
子どもとの生活、最初はつらい時もありましたが…4月復帰予定なので、残りわずかと思うと、楽しめます。
復帰前に心の整理ができました。本当にありがとうございました。

 

光 畑:「頑張らない。いろんな選択肢がある。」
と覚えておくと楽になりますよ。どんどん取り巻く環境も変わってきますし…。
新聞社がいい例で、話を聞いているとどんどん変わっている。
3,4年前は、まず、子持ちの記者さんはいませんでしたが、今は、何人もの女性記者の方が出産され、復帰しているようですよ。先日も、なんと社会部の女性記者がご自分のお子さんを連れて子連れ出勤取材をしてくださって、びっくりしました。
皆さんが職場の環境を変えていく可能性もあるので、ぜひロールモデルになるような働きやすい育てやすいライフスタイルを見つけてくださいね!

 

いとう:私も、20年前には、今の自分の姿は考えられませんでした。
昔から「絵本を作りたい!」という夢はありましたが…。

流れ流れて、本を出版することになったり、ライターの仕事もできていたり。
心の向く方向を見ていれば、いつかは辿り着きます。
何をしていても、種は蒔いているんですね。

 

会場4:現在、育休中です。
私の前にいた会社はママだから、が言い訳にならない職場なんです。
復職しても、前にいた部署や仕事は任せてもらえないのではないか、会社に入ってやりたいと思ったことができないんじゃないか、と不安になっています。

納得いかない気持ちで働いていると、イキイキできない気がします。
自分の中でバランスをとれる生き方とは?

 

いとう:賃金労働が仕事と思いがちですが、もっと楽に考えてみるのもいいですよ。
選択肢として、こっちもあり、こっちもありと思っていてもよいのではないですか?

あまり早い時期に預けるのは?と心配な方もいますが、赤ちゃんは赤ちゃんなりに、子ども同士の時間を楽しんでくれます。。

家とはちがうコミュニティの中で刺激を受け合って育っていくものですよね。

 

光 畑:いろいろな人と会うことは、いい刺激になりますね。
保育園は、縦のつながりもあるので、いいと思います。
子育て中は、異文化の人たちと出会える時期。学校や職場ってある程度同じような趣向の人たちが集まりますが、保育園や学校など子どもを軸にして出会う人って、今までの人生の中では巡り会わないような人たちに出会うチャンス。
人間としてのスキルアップができる時期でもあるので、ぜひ楽しんで!

忙しいながら、子育てを楽しんでいるいとうさん。同じようにライフワークミックスのスタイルを提唱している光畑とのトーク。
「楽しんだもんがち」 というポジティブな気分でいっぱいになりました。

 

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