西日本豪雨で被災し、避難生活を送る母子を支援するための寄付が始まった。

被災母子からのニーズが高い、安心して過ごせる助産院への滞在や、外から胸が見えない授乳服の提供につなげる。物資支援のマッチングサイト「スマートサプライ」(https://smart-supply.org/#/oma-project/5b4ad94a27b5a7000505b87d)を通じて、1000円から寄付ができる。

 寄付を集める支援プロジェクトは、各地で「防災ママカフェ」を開く一般社団法人「スマートサバイバープロジェクト」(東京)のかもんまゆさんや、

避難所で授乳に困っている母親に授乳服を寄付してきた授乳服メーカー「モーハウス」(茨城)の光畑由佳代表らが、岡山県助産師会と連携して始めた。寄付を通じて、継続的な支援につなげる。

 被災した母子が助産院に宿泊できるように、滞在費の半額を助産院が負担、残り半額を同プロジェクトで得た寄付金を活用する。母子50組が宿泊できるようになる。母子を受け入れるのは▽かねこ助産院(倉敷市)▽たんぽぽ助産院(倉敷市)▽くにさだ助産院(笠岡市)▽うちかど助産院(倉敷市)▽ゆうり助産院(岡山市)。

 また、避難所で女性が我慢して授乳回数を減らすと、乳腺炎になり、体調を崩す可能性もある。だが、避難所などのプライバシーのない場所でも、胸が見えないタイプの授乳服を着れば、安心して授乳できるようになる。光畑代表は「疲労やストレスで母乳が一時的に出にくくなっても、赤ちゃんに毎日何回も吸ってもらっていると、また出るようになる」と呼びかける。

 助産院への滞在や授乳服、ミルク、抱っこひもなどの支援を希望する被災家庭は、岡山県助産師会(086・946・0891)に問い合わせる。