「子連れ出勤」の普及に20年以上前から取り組んでいる授乳服メーカー「モーハウス」(本社・茨城県つくば市)代表で、東京大学大学院客員研究員の光畑由佳さんに話を聞きました。
 
「赤ちゃんを職場に連れてくること自体は、上手にやれば周囲と良い関係を作ることにもつながるので応援したいと思いますが、このケースはあまりにもひどいし、残念ですね」と光畑さんは話します。
 
まず問題なのは、勤務時間中にあまりにも長い間、他の社員が席をはずすような状況にしてしまったことです。また、赤ちゃんの抱っこを強要し、赤ちゃんが泣き出す状況を作ったことや、赤ちゃんが泣いてしまったら保護者が全面的に責任を負うべきなのに、まるで部下が悪かったかのように言ったことなど、いくつかポイントがあるといいます。
 
「赤ちゃんの存在を“絶対的な善”と勘違いする人がいますが、職場はあくまで仕事の場。仕事に支障をきたすような時間帯や登場の仕方はダメですね。また、赤ちゃんを苦手とする人が不愉快に思わないような振る舞いをする必要があります。周囲も、赤ちゃん連れだからといって、テンションを上げて近づく必要はありません」と光畑さんは指摘します。
 
「とくに、育休中のあいさつ回りは、復帰後、自分がどのように仕事をしたいかを話すチャンスです。この上司の方は、自分のことを話すべきでした。赤ちゃんは自然と注目を集めますから、ニコニコと自然体で接してもらうだけで十分だったはずです」
 
https://news.goo.ne.jp/article/otekomachi/life/otekomachi-20200817122437930.html?page=2
 
(溶離新聞「大手小町」2020.8.17記事、一部抜粋)