働く母乳対談 × 小林明子さん
周りに誰かがいてくれたら笑顔になれる ~ ママはどんどん子連れで外に出よう!
モーハウス代表の光畑が、各界で活躍する「お母さん」と語り合う、働く母乳対談。今回のゲストは、女性の働き方や子育てに関する取材記事を多数手がけるBuzzFeed Japan ニュース・エディターの小林明子さん。ご自身の母乳育児経験や最近話題の液体ミルクについてなど、小林さんならではのあたたかい視点で語ってくださいました。
子育て経験はキャリアになる
光畑:はじめてお会いしたのは、小林さんがAERA時代につくばまで取材に来てくださった時でしたよね。
小林 明子さん(以下、敬称略):ちょうど2人目を出産する直前でした!
光畑:小林さんは取材テーマや切り口が面白くて、私、すごく印象に残ってて。それに出産前後もフットワークが軽かったですよね。子育てと仕事って相いれないイメージがあるんだけど、こんなに活躍していてお忙しそうな方なのに、軽やかにこなしているロールモデルがいますよ、って皆さんに見ていただきたいくらい(笑)。
小林:ありがとうございます! もともと新聞記者だったのですが、時間が不規則な記者の仕事を続けながら子育てをイメージするのはかなり厳しくて。そうした中で働き方を変えつつ、子育て経験や身近な生活を通して感じたことを軸に情報発信しています。実は自分でも、生活と離れた事件ばかり追うのではなく、自分自身の経験を元に社会に発信することも仕事になるんだ、と気づいたのは最近です。それを見つけてから楽になりました。
光畑:ワークライフバランスっていうと仕事と生活が敵どうしみたいに聞こえる気がするんだけど、仕事と生活をつなぐような感覚でお仕事をされているのってすごく的を射ていると思います。私の感覚に近い。
小林:仕事と生活って切り分けて考えるものではないのかな、と。私は「ワークライフバランス」ではなく「ワークインライフ」と言っています。
光畑:ほんとにそう。仕事と生活を切り分けちゃうのってなんだかつまらないですよね。混ざり合って考えた方がきっと面白い。私の場合、かつて電車の中で子どもが泣き止まず、やむを得ず胸を出して授乳した経験があって。それをきっかけに授乳服を作り始めました。
小林:まさにモーハウス設立への原体験ですね! 私が所属しているBuzzFeed Japanは、気になるニュースや情報を配信しているインターネットのメディアなんですが、記事がバズる(話題になってSNSで広まる)かどうかは書き手のちょっとしたセンスで違ってきてしまうんです。センスを磨くのって24時間机に向かっていてできることではなくて、日常生活でどんな経験をしているかということも関係してきます。
光畑:一見ムダに見えるような部分がないと、感覚やセンスって広がらないのよね。
小林:同じチームのメンバーは若手が多いんですが、私の子育て経験同様、恋愛でも友達関係でも何でも彼らの普段の生活が充実していたらそれに比例して、いいアウトプットが出てくると思うんです。
光畑:そう考えると、子育て中のお母さんたちも楽になるんじゃないかな。子育てはさっさと終わらせなきゃいけないことなんじゃなくて、自分のキャリアの中でもムダなことじゃないんだという感覚を持てそうですよね。
小林:そうですよね。私自身は、女性の働き方と子育てを2大テーマとしてずっと続けています。たとえば保育園に預けられないために仕事復帰の時期を自由に選べなかったり、復帰しても搾乳する場所に困ったりしたなど、身近な生活の中で感じた不便を発信することで社会を変える動きにつなげたいと思っています。
光畑:子育てってやっぱり大変なことだけど、その中で感じた違和感は新しい何かが生まれるヒントでもあるわけですよね。
小林:はい。BuzzFeed Japan の読者は比較的若い方で、子育てについてはこれから考えるという人も多い。仕事と育児の両立など、今は関係なくても知っておいた方がいい情報もどんどん発信していくようにしています。
光畑:男性を含め、一見関係なさそうでもさまざまな立場の方に知ってもらうのって大切ですよね。モーハウスが開催している「授乳ショー」も、ママだけじゃなくて、いろんな方に来ていただきたい。「授乳ショー」っていったい何だろう?って(笑)。 そうすることでより多くの方に広がるし、子育てにまつわるさまざまな問題も身近な話題にしてもらえるんじゃないかと思います。
小林:自分たちの発信した情報で社会が少しでもいい方向に変わってくれたらいいなあ!
光畑:ポジティブに考えて新しい何かを生み出す、クリエイティブなジャーナリズムにつながったら面白いですよね。
続きは、Part2にて。近日公開予定です。お楽しみに!
小林明子さんプロフィール2000年関西学院大学社会学部卒業後、毎日新聞社にて記者として活躍。その後フリーライターを経て、週刊誌AERAなどで女性の生き方・働き方・子育てなどの記事を中心に担当。現在は、インターネットでニュース、エンターテイメント、動画を提供する「BuzzFeed Japan」のニュース・エディター。夫が単身赴任中のため、10歳、4歳の2児を育てながら「18時に帰るニュースデスク」に挑戦中。
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