働く母乳対談 × 小林明子さん
周りに誰かがいてくれたら笑顔になれる ~ ママはどんどん子連れで外に出よう! part3
モーハウス代表光畑由佳が、母乳育児中の活躍する女性と対談する「働く母乳対談」。今回のゲストは女性の働き方や子育てに関する取材記事を多数手がけるBuzzFeed Japan ニュース・エディターの小林明子さん。part1に続き、ご自身の母乳育児経験や最近話題の液体ミルクについてなど、小林さんならではのあたたかい視点で語ってくださいました。
子育ては楽しい修行! 周りの人の手を借りながら皆の中で子育てを
光畑:ところで、お子さん連れのお出かけはどうなさってましたか?
小林:授乳ケープや授乳服を使ってました。上の子の時はあまりなかった子連れカフェや授乳室が最近はずいぶん増えているので、下の子のお出かけはずいぶん楽になった気がします。
光畑:この10年で子連れが受け入れられる環境になった気がしますか?
小林:します、します! でもうれしい反面、逆に子連れ専用の場所に隔離されがちなところもありますよね。
光畑:「授乳室があるんだから、ここでしないで授乳室に行ったら?」みたいな。
小林:そうです。あと、子連れ専用車両論争もありましたよね。
光畑:全体的に子育て環境はよくなってるんだけど、選択肢がありすぎて逆に窮屈な感じになってるのかも。昔の方が大変だったはずなのに、昔の人って「子育てが大変だった」とはあまり言わないですものね。
小林:その分、周りがやさしかったのかなあって。今の人たちこそ難しいのかもしれないですよね。その点、授乳服の役割って大きいですよね。授乳服があるとママは外に出やすくなります。お出かけのハードルが下がる(笑)!
光畑:ママが子どもを連れてどんどん外に出るようになると、その分いろんな人が手伝いやすくなるんですよね。授乳服のいいところは、皆の中で子育てできることです。
小林:子連れのお出かけって最初のうちはすごく不安で。普通のワンピースなんか着ちゃうともう大変でした(笑)。最初から上手にツールを使ったり、周りの人の手を借りていいと思えたらラクですよね。
光畑:それに授乳服って夫にとっても都合がいいらしいです。授乳室に妻と子が行っている間、待たされてた時間がなくなるから自由に動ける。夫もそうですが、授乳服を着ることで、授乳時間を気にせずに動けるので、ママが一人でも自由に外に出かけられるようになるのです。先日、対談(http://mo-house.net/jiburenge/)したのですが、その時もそんな話題になりました。ママだって自分の好きなところに行って気持ちを切り替えた方が、夫もラクになるんですよね。
小林:母子が閉じこもっちゃうのって、やっぱりよくないですね。
光畑:母子をどこかに隔離しちゃうんじゃなくて、小さいうちからいろんな人に会って多様性を身につけた方がずっといい。母の顔しか知らないと誰にも預けられないし、つらいわよね。
小林:子どもだっていずれは大きくなるんだから小さいうちから公共のマナーを身につけなくちゃいけないはずですよね。たまにですが、子連れで取材に行ったりすると「静かにできる子どもっているんだ!」と驚かれます。
光畑:静かにできる子がもともといるんじゃなくて、多様な人がいる中で育っているから静かにできるようになるのよね。
小林:そうなんですよ、普段から言い聞かせてます(笑)。でもそうやって社会の中に入れると周りの人の理解も進むというか、子どもにも社会性があるんだなっていうことを分かってもらえます。
光畑:モーハウスのスタッフも子連れ出勤していますが、お子さんたちはわりとみんな静かですよ。赤ちゃんにも社会性はあります。
小林:そうしたら子どもと一緒にいられるし、周りの理解も進むと思うんですよね。子どもを連れて行く親もそうですが、周りの大人にも多様性があるといいなと思います。小さい頃からいろんな人に出会ってほしいし、そういうことをするのに授乳服を活用してほしいですね。
光畑:ほんと!そうなって、子育てが大変っていうイメージも払拭されていくとよいですよね。
小林:BuzzFeed Japanでは、海外の記事もあります。その中には、公共の場で授乳や、授乳写真のSNSでの拡散をめぐる記事がたくさんあり、世界のママたちも授乳が自然にできるよう頑張っています。世界標準が分かるというか、海外にもこういう話があるんだなって思えたら勇気がもらえるし子育てが少し楽になりますよね。しんどい時も周りに誰かがいて助けてくれたら笑顔でいられるし、子育てって楽しい修行かなという気がします。
光畑:皆の中で子育てできるのってやっぱり大切ですよね。ママはどんどん外に出た方がいい! 今日は素敵なお話をありがとうございました!
小林明子さんプロフィール2000年関西学院大学社会学部卒業後、毎日新聞社にて記者として活躍。その後フリーライターを経て、週刊誌AERAなどで女性の生き方・働き方・子育てなどの記事を中心に担当。現在は、インターネットでニュース、エンターテイメント、動画を提供する「BuzzFeed Japan」のニュース・エディター。夫が単身赴任中のため、10歳、4歳の2児を育てながら「18時に帰るニュースデスク」に挑戦中。 |
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▼働く母乳対談「小林明子さん」part1、part2はこちら▼