働く母乳対談 × 小林明子さん
周りに誰かがいてくれたら笑顔になれる ~ ママはどんどん子連れで外に出よう! part2
母乳育児中の活躍する女性を紹介する「働く母乳対談」。ゲストは女性の働き方や子育てに関する取材記事を多数手がけるBuzzFeed Japan ニュース・エディターの小林明子さん。part1に続き、ご自身の母乳育児経験や最近話題の液体ミルクについてなど、小林さんならではのあたたかい視点で語ってくださいました。
搾乳室があったらいい! 職場復帰後も母乳を続けてました
光畑: お仕事中、お子さんの授乳はどうされていましたか?
小林 明子さん(以下、敬称略): 1人目の時はフリーライターだったので自宅で授乳できたんですが、2人目は8か月の時に職場復帰したので会社で搾乳してました。
光畑: 大変だったでしょう!
小林: 女子休憩室の片隅で手しぼりしてまして。社員共有の冷蔵庫に入れて仕事帰りに持ち帰っていました。
3時間おきくらいに搾乳してたんですが、200ccとるのがそれはもう大変で(笑)。
光畑: なんて頑張りやさん! 会社で搾乳してる方は他にいらしたんですか?
小林: いえ誰も(笑)。2人目は生まれた時から完全母乳だったので、いまさらミルクにするのもなんだかやりづらくて。
それに母乳が出る自分がいるのに、あえて哺乳瓶でミルクをあげるのもなんとなく変な感じがしたんです。
光畑: その感覚って正しいんですよ。母乳の先生によると「赤ちゃんを預ける時もお母さんはおっぱい係、哺乳瓶はお母さん以外の方が使ってあげるといいですよ」って言われてました。
小林: 幸い、保育園では哺乳瓶で普通にミルクを飲んでたので安心しました。
光畑: 仕事をする上で母乳が障害になったことってありましたか?
小林: たしかに仕事中、搾乳すると育児モードになりましたが、障害になっ
たかというとそれはないです。私の場合は、搾乳のために職場を抜けてもとくに問題がなかったですし。
光畑: 職場によっては社員が喫煙で抜けるのは平気なのに、搾乳でママが抜けるのは後ろめたいところもあるんですよね。
小林: 以前、会社のトイレでふと横を見たら、壁に搾乳の跡を見つけたことがあるんです。私、なんだかせつなくなっちゃって…。どういう事情かは分からないけれど、どこかのママがここで搾乳しないといけなかったのかなあって。
光畑: 実際、トイレで搾乳している方もいらっしゃいますものね。でもトイレで搾乳するのって正直抵抗があると思うし、おっぱいを捨てていたのかもしれない。
小林: 復帰時期などの事情で早くから預けなくちゃいけなかったのかもしれないですよね。自分の意思と関係なくやむを得ず子どもをどこかに預けているとしたら、なんとかできる方法はないかなって思います。
光畑: 自分で納得して預けているのならいいのだけれど…。モーハウスでは創業当初から子連れ出勤を実施しているんですが、保活や入園時期の都合上、少し早めのタイミングからお子さんを保育園に預けるスタッフもいます。
もうしばらく子連れで出勤してくれても大丈夫なのになあ、と思うこともあって。ちょっともったいない気もします。
そういえば、小林さんは液体ミルクに関する記事も書かれてましたよね。
小林: はい。液体ミルクは調乳せずにすぐに使えますし、さまざまな事情で母乳をあげられない場合にも便利です。ママ以外の人も育児参加できるわけですし、多様な選択ができるという意味では1つの方法かなと思います。
光畑: 母乳のいいところってすぐに飲ませられるところなんだけど、液体ミルクもその点では通じるところがありますよね。
小林: 粉ミルクを作るひまがあったら、一刻も早く赤ちゃんを抱っこしてあげたいのに、と取材した方は話していました。
光畑: 常温ですぐに赤ちゃんにあげられますものね。
小林: 哺乳瓶を冷ます加減がわからなくても大丈夫ですし、震災時の支援物資としても役立っていました。
光畑: その半面、最初から液体ミルクにばかり頼りすぎるとモチベーションも下がるし、簡単に母乳をあきらめちゃうとお金もかかるので、そこは両輪で考えないといけないかなあとも。
小林: ママ自身の事情にあわせてうまく選べたらいいですよね。
続きは、Part3にて。お楽しみに!
小林明子さんプロフィール2000年関西学院大学社会学部卒業後、毎日新聞社にて記者として活躍。その後フリーライターを経て、週刊誌AERAなどで女性の生き方・働き方・子育てなどの記事を中心に担当。現在は、インターネットでニュース、エンターテイメント、動画を提供する「BuzzFeed Japan」のニュース・エディター。夫が単身赴任中のため、10歳、4歳の2児を育てながら「18時に帰るニュースデスク」に挑戦中。 |
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