1才の子のママ
「離乳食を食べてくれません。おっぱいをあげないようにした方がいいの?」

来月復職予定で、慣らし保育中です。
卒乳は自然にまかせたいが、家でも保育園でも離乳食を食べない。
ごはんの前におっぱいをあげないで、まずごはん。その後におっぱいをあげるようにしています。それでも食べない。

40代の保育士さんは「ご飯の後もおっぱいをあげないようにしては」と言うが、どうすればよいでしょうか?

 

 

A: 「無理にやめなくても大丈夫。補完食という方法があります」

母乳110番には沢山の卒乳相談が寄せられていますが、「おっぱいを止めないと離乳食が進まないのでは」と言われて悩んでいる方はとても多いです。でも食への興味が早い子もいますし遅い子もいます。ご飯をもりもり食べながら4才5才になってもおっぱいを飲んでいる子もいます。本当に人それぞれです。

 

ユニセフとWABAが提唱してWHOが認めた方法に以下があります。

  •  最初の6カ月館は母乳だけで育てて
  • その後は、母乳をおぎなう補完食(離乳食)を食べさせながら
  • 2年か、またはそれ以上母乳育児を続ける。

これを「ゴールドスタンダード」と言うそうです。

無理に卒乳とセットで考えなくても大丈夫。お子さんは、今は興味がないかもしれませんが、大人たちが楽しそうにしている様子を見てやがて食べるようになります。ご飯とおっぱいは歌とピアノ伴奏のようなもので、一緒に鳴ったり、低く響いたり片方だけになったりもしますから。

また、おっぱいを吸う動きは「噛む」動きと同じであり、噛む練習がすでにできています。おっぱいを吸っているときの赤ちゃんのこめかみを見てください。動いていたら、噛む動きができています。(あまり吸わなくてもぴゅーっと出てくるおっぱいの場合は、まれに練習できていないことがあります。こめかみの動きを確認してみてくださいね。)また、母乳には消化を助ける働きがあり、子どもの胃腸を守っていると言われています。

だから、「おっぱいをやめることを急がなくてよい」のです。貧血もないということですし、食べる体験として、今のところは「一口でも食べてくれていたらOK」というくらいに考えていいと思います。

これから、子どもが食に興味を持つようになる、作戦をお伝えします。

親が、「おいしそうに食べて見せる」ことがいちばん効果が高いです。

子どもには、周囲の人をまねる本能があります。だから、言葉を話すようになったり、
立って歩くようになったり、いろいろなことを覚えていくのです。
ぜひ、子どもの前で、笑顔でおいしそうに食べてみてください。

そして、子どもが欲しがったら、少しだけ分けてあげる。そうすると、食べるようになります。子どもが自分から手を出して食べてくれたら、最高ですよね。

ただし、無理はしないでください。大人でも、食べたくないときに口に入れられたら、いやになってしまいます。子どもが、「食事っていやだな」と思うようになるといけないので、食べたがらないときは、口に入れたりしないでくださいね。

 

復職と同時の卒乳あるある

ママが卒乳したければ、いつしても良いのですし、スンナリ行くこともあります。ですが、母乳110番に寄せられた相談例を見ると、復職時期に焦って直前卒乳した場合、お子さんはママと離れて集団生活に入る寂しさと、おっぱいというお互いに便利だった心の支えを失う時期が重なってしまい、体調を崩したり夜泣きが続いたりして母子とも大変な思いをする方が多いです。どうしても卒乳したい場合、時期を少しずらして、復職して生活が落ち着いた頃にチャレンジしても良いかもしれません。(カルテ5※coming soon!)

相談員 竹中恭子

快適母乳育児生活研究所 上席研究員